私は知っています。
「何かを創りたい」という気持ちを。
自分の心に向き合い、静かに自分の時間を楽しみたい──そんな想いを。
なぜなら、私自身がそうだったからです。
子どもの頃、特別にお絵かきが得意だったわけではありません。
一日中絵を描いて過ごすような子どもでもありませんでした。
けれど、着せ替え遊びや、ものを組み合わせてコーディネートすること、配色を考えることには強く惹かれていました。
そして海外で出会った色彩学。シュタイナーの芸術教育、表現主義の作家たち。
どれもそれまで私が思い込んでいた絵の世界とは違ったもの。
形ではなく色彩を楽しむ。素材を楽しむこと。
目の前にあるものに迫っていく絵画、以前はそのようなものが絵の世界と思い込んで二の足を踏んでいたのです。
だからこそ、絵にはなかなか近づけなかったのかもしれません。
それでも若い頃、休みの日に通ったカルチャーセンターでは、やっぱり「美」に関することを選んでいました。様々な表現に触れ、楽しみました。
振り返れば、私が歩んできた道は、同じように「創りたい」と思う人たちの助けになるのではないでしょうか。
私は色んな表現方法を知っています。
深掘りするというよりは、刺繍をするように――制作する時間そのものを楽しむ感覚です。
それは、いわゆる「自分を整えるアート時間」。
心をほどき、静けさの中で自分と出会うための、大切なひとときなのです。
刺繍 × アートの魅力
-
時間の芸術
刺繍は一針一針の積み重ね。ゆっくりとしたリズムが、絵を描くときの筆致や色のレイヤーと似ていて、「時間を編み込むアート」になります。 -
素材感の融合
絵の具の平面に糸の立体感を重ねることで、光の当たり方や影のニュアンスが変わり、視覚と触覚の両方で楽しめる表現ができます。 -
自己を整えるアート時間
刺繍の「繰り返し」と、絵の「自由な表現」。
対照的な性質があるからこそ、心が整い、遊び心も満たされます。
実際の表現アイディア
-
キャンバスに刺繍を施す
油絵やアクリルの上に糸を縫い込むと、絵が布のように「生き物感」を持ちます。 -
刺繍糸で描く絵
糸を絵筆代わりにして、線や面を構成。配色感覚をそのまま糸で表現する。 -
ミクストメディア作品
紙に描いた線画を下地にして、上から一部を刺繍でなぞる。まるで「絵が布から飛び出す」ような効果。 -
心のモチーフを縫い込む
日々の小さなシンボル(葉っぱ、星、言葉の断片など)を刺繍で積み重ね、自分だけの「日記アート」にする。
「色や配色の感覚」と「刺繍のリズム感」が合わさると、**唯一無二の”整えアート”**になると思いますよ🌸