上方比較を損失、下方比較を報酬
前回の本でも、自分の中にある嫉妬というものの意味を知りましたが、今回の本でも再確認しました。
人のことを嫉妬する気持ち。人間にもともと仕込まれているプログラム、それは自分自身を守るために。じゃあ、いいじゃない、嫉妬しても(下方修正しても)。
けっこう、このことで人間関係はうまくいかないのではと感じている。
そして今のリベラルな社会が雑然としている理由も少しだけ理解できたような?
なんか世界がグチャグチャなのは、政治家のせいと思っていたのですが。
あの怖いSNSも関わっていたとは。
キャンセルカルチャー、自由になった?
でもテレビの報道は嘘ばっかり。
にっちもさっちも行かない今の世の中。混沌としている世の中は、ずっと政治家のせいだと思っていた。
でも違うかも。自由に発言できるようになった今の世の中は、色んな事がキャンセルされる危機もあるのかも。こわいこわい。
不都合なOSを埋め込まれているP141
ステイタス(社会・経済的地位)が健康や受命に影響するのは、脳が上方比較を損出、下方比較を報酬と感じるからだ。
わたしたちは、自分よりステイタスの高い物と比べるときに痛みを、ステイタスの低い物と比べるときに快感を覚える。これは脳の基本設計なので、心がけや道徳教育で変わるわけではない。立派なことばかり言っている宗教家でも、人である以上、みなこの不都合なOSを埋め込まれている。
脳の報酬系が刺激されるとドーパミン、エンドルフィンなどの神経伝達物質が放出されて強い幸福感を覚えるとともに自己肯定感が高まる。
「ヨーロッパ文明の一元的かつ排他的卓越への根底から揺るがしかねない事実」P90
ワクワクした文章を発見。
言語学者による驚くべき発見が報告された。「アーリア」と呼ばれた古代インド人のサンスクリット語が、古典ギリシャ語やラテン語などと同じ規則を持っているというのだ。
今日、サンスクリット語文献の発掘とその読解が進むにつれて、その年代がキリスト教より古い可能性がでてきた。
イギリス人たちはこの説、ヨーロッパ(白人)がインド人の末裔であるという説が嫌だから、どっかに共通の祖先がいるはずと考え、それをコーカスと定め、自分たちの事をコーカス人と言っていらしい。
ワクワク、ワクワク
サンスクリット語には「アートマン」という言葉があります。アートマンの意味は「魂」
アートってどういう意味を持っているのだろうと、ズーと考えていた私には「ピーン」と来ました。
あらゆる「美術」が西洋文化の借り物P119
日本画は日本固有の絵画ではなく、明治期に「西洋画」に対抗して人工的に作られた絵画ジャンルだト説明され、衝撃を受ける場面…。
東洋の辺境で「美術」をやる物は、洋画はもちろん日本画出会っても、西洋の呪縛から逃れることができないのだ。
チャッターという頭の中に渦巻く他者に対する憎悪、、罵詈雑言、罵詈雑言P262
私はずーっと悩んでいました。「どうして私はいつも人の悪口を思っているのだろう」と。
心の本を読んでも、何をしてもずっと悩んでいました。宗教の本、心理学の本。
なんだ!!これが普通なのね。
それをコントロールしているのが、前頭前野。前頭前野の機能が阻害されると、このチャッターが溢れ出るのね。
年々、前頭前野の機能は悪くなっているはず。そりゃー、人の悪口で頭の中がいっぱいになるのも当然か。
心が汚れていると言うことを本で読んだけど。普通のことなのね。
それを制御できれば、確かに穏やかに暮らせるはず!!合点。
前頭前野の機能を高める、意識する、それが「今ここ」瞑想、マインドフルな生き方か!!合点!!涙が溢れてきそう。長かったな~~~
橘玲さんありがとう(大声)
SNSを炎上させている人「極端な人」P263
SNSには正義を振りかざす極端な人がいる。
極端な人はけして、社会の落ちこぼれでもなければ、カルトのような異常な信念を持っているわけでもない。
極端な人たちは、炎上に加担している人たち
- 男性
- 世帯年収が高い
- 主任、係長クラス以上
極端な人は会社でそれなりの役職にあっても、自分は正当に評価されていないと不満を募らせているかもしれない。そのルサンチマンは現実社会では一定程度抑制されているが、SNSではブレーキが外れてチャッターを全てぶちまけてします。それが極端な人たち。
怖ー