許しは相手へ、赦しは自分へ
■ 許しとは何か
「今回は許します」 「もう怒っていないよ」
このとき私たちは、 どこかで“裁く立場”に立っています。
許しとは、
相手の行為を評価し、
「OKを出す」という行為です。
そこには
・正しい/間違い
・良い/悪い
・許す/許さない
という判断軸があります。
つまり、
外側の出来事に対する対応 です。
■ 赦しとは何か
一方で「赦し」は少し違います。
赦しは、
相手の行為を認めることではありません。
赦しとは、
自分の中に握りしめていた怒りや悲しみ、
悔しさや無念さを、
そっと手放すこと。
それは
「あなたは悪くない」と言うことではなく、
「私はもう、この苦しみを持ち続けなくていい」
と、自分を解放する行為です。
赦しは判断ではなく、
執着をほどくこと です。
■ 許しは相手へ、赦しは自分へ
許しは、相手に向かう行為。
赦しは、自分に向かう行為。
許しは条件付きのこともあります。
でも赦しは、無条件です。
赦しは、
相手を自由にするためではなく、
自分の心と神経を守るためにあります。
■ 赦しは負けではない
赦すというと、 「折れること」 「我慢すること」 「弱さ」
のように感じるかもしれません。
でも本当は逆です。
赦しとは、 自分を守る最終形態。
怒りを握り続けるのは、
実はとてもエネルギーを消耗します。
その重さを降ろすことは、 負けではなく、 成熟です。
■ 赦しは時間をかけていい
赦しは、
今日決めて、今日できるものではありません。
何度も思い出し、
何度も揺れ、
そのたびに少しずつ軽くなる。
それでいいのです。
赦しはゴールではなく、
自分に優しくなるプロセス。
もし今、
心のどこかに重さを感じているなら。
それは「許せない」からではなく、
「まだ赦せていない自分を責めている」からかもしれません。
まずはそこから、
やわらかくほどいていきましょう。
あなたの心が、
少しでも自由になりますように。

