ひとりで死んでいく、自死は日本では認められていない。
認知症になったり、寝たきりになったりした時、人に迷惑かけてまで、ベットの上で、様々な管につながれて生きていたくない。
でも自死はかなうのか。
P55「あなたはボノボ、それともチンパンジー?」
チンパンジー族にはチンパンジーとボノボの2種類がそんざいするとか。
チンパンジーは政治に長けていて攻撃的であり、それに対しボノボはセックスが好きで平和的。
P58「医者の三原則」
一つ目は「とめる」。患者の痛みを止めることは、医者としての当然の役割です。
二つ目は「ほめる」。患者をほめて心の安定を促すと言うことです。そのためには患者のライフヒストリーを聞き取り、どこをほめると、この人の精神が落ちつっくの科を直感的に知る。
三つ目は「さする」。メスを入れた後の傷を芯に癒やすのは、やはり人間の手のひらなのでしょう。あるいは、もう衣料の手立てがなくなった段階では、患者をやさしく「さする」以外にないのだと。手のひらには心の治癒力があると言うのです。
人間と付き合う上での三原則にもなりますね。
P77「宗教教育の不在」「宗教的情操教育欠如」
宗教のことを公的な場面で論ずるのは、戦後長い間タブー視されてきました。だから、みんなの心の中ではそう思っていても、「宗教」の領域は「ここ」の領域の片隅に追いやられてしまっています。しかしよくよく考えれば、「宗教心」というものは「心」と同列の言葉ではないでしょう。子お頃が直面する様々な困難な問題に対して、答えを与えるもの、与えようとするものこそが、まさに「宗教」にほかならないです。
P80「天の声」
- 殺すな
- 盗むな
- 嘘をつくな
P181「我が家の終活は三無主義」
- 葬式はしない
- 墓を作らない
- 骨を残さない
P190「自分の四季を悟った段階で」
まずは木食行である穀断ち
残り1週間か2週間という頃から完全断食に入り、最後は水も断つ。
P67「日本人の価値観は三層をなしている」
低層には縄文的な感性。森林や山岳、そして海に囲まれた劣等に息づく無常観や自然観です。
中層は、弥生的な人間観。農業革命意向の弥生時代から日本人の心には、勤勉や忍耐力、あるいわ日和見感覚の意識が根付いている。
上層には、近代的な価値観が重なっている。近代的な価値観からにじみ出てくるのは、とりわけ儒教的な合理主義。