心穏やかに今ここを笑顔で
私たちが生まれた目的は魂の成長のため。覚悟を決めていざラストスパート!
アルボムッレ・スマナサーラ

ブッタの瞑想と脳科学

安らぎとは、原始脳からの主導権を奪回すること

脳科学からみた瞑想。大脳主導型思考が心の穏やかさを生むのでは。

原始脳とは

  • 外の上方を知らない(暗闇)
  • 思考、判断力は無い
  • 存在欲と怯えが基本です
  • 成長・発展はない

原始脳からみれば、我々とネズミの間にもそれほど差はありません。人間の原始脳はネズミの原始脳から全然成長していないのです。それぞれの生命の違いは、大脳による物です。

  • しかし原始脳は、大脳を人質にして操るのです。

こんななんの成長もできない、獣と々能力しか持たないバカ者(原始脳)に操られて生きて行かざるをえないことは残念です。この原始脳が大脳を人質にしているのです。全ての悩み・落ち込みはこの原因によって怒ります。この原始脳に支配されて生きることが、問題を作っているのです。(P80)

そのためには、大脳が活動しなくてはならない。大脳主導で生きなくては幸せに、安穏に生きていけないのです

進化とは適応である

自然界は、この先の未来も人間が行き続けるという保証はしていないのです。「適応できる物だけが残れ」というのが自然界の法則なのです。(P180)

進化とは適応である。

  • 進化とは、成長ではなく「適応」です

進化すると言うことを勘違いしないで下さい。我々は成長していくのではないのです。ただ適応していくのです。

  • 進化過程で退化する能力は、必ずしも悪い・いらない・邪悪と言うことではないのです。
  • 心を意図的に発展させることが瞑想(p198)

※進化とは、ただ現状に適応するだけのこと、よいとも悪いとも言えない。進化とはある方向に向かって変化すること。

  • 瞑想とは、心を都合よく意図的に進化させること。
  • 瞑想とは強制的な心の進化プログラム
  • 瞑想は人質になっている大脳をレスキューし、大脳に支配権を与える

我々は大脳の2割ほどしか使っていません。それもゴミが混ざって、ろくに機能していないのです。瞑想とは使われていない脳細胞に仕事ができるように訓練を施すことです。お釈迦様のプログラムを実行すれば、大脳は全部100%使えるようになります。大脳主導型になることができるのです。(P204)

 

瞑想実践とは、脳に新たなプログラムを書き加える事です。悪循環のプログラムを削除するのです。大脳を正しく使って、幸福に、執着なく、穏やかに安穏に生きる能力を身につける方法が瞑想です。